こんにちは、福岡住研究所の川内です。
今回は住宅ローンについてお話ししたいと思います。
住宅ローンの借り入れは審査は、契約前の事前審査と契約後の本審査の2回行われるのが普通です。
まずは、事前審査について見ていきましょう。
なぜ住宅ローンの事前審査が必要なのでしょうか?
金融機関は、あたなに住宅ローンの融資をするかは、様々な角度から審査の上、判断していきます。
年齢、家族構成、職業、お勤め先、仕事の内容、勤続年数、特殊な資格があるか、転職履歴、自己資金の割合、既存の借り入れ状況、過去のクレジットの利用状況・返済の延滞・キャッシングの利用状況等様々な角度から金融機関は審査の上、判断します。
大前提として、住宅ローンが利用できるかどうか
年収が高いからといって、住宅ローンの融資利用ができるとは限りません。中には、過去のクレジットの利用状況などによっては、金融機関が融資できないケースがあります。
購入したい物件を見つけ家族で盛り上がった挙句、そもそも購入できないということもあり、それまでに費やした時間が無駄になる上、家族の精神的ダメージ、あなたの想いも全て無駄になってしまうことがあります。
借入可能額を事前に把握する。
住宅ローンは借入が出来ることが分かったとしても、人によっては、借入額が大幅に減らされることがあります。これは、数十万借入が減るということではなく、何百万単位で減らされます。例えば、物件価格の2割自己資金用意出来れば融資対象にすると言われたら、4000万円の物件であれば、800万頭金をご用意頂けなければ、融資出来ないということになります。
直近の年収から机上論では借り入れ出来るだろう予想額から予期せぬ減額回答が出る方もいます。すると、購入したい金額に対して資金ショートして購入できない可能性もありますので、ローン事前審査は早めにやっておくことが大切です。
万が一減額回答になってしまった場合、資金繰りの対策を練れます。
・金融機関によって審査の仕方は異なりますので、他の金融機関にあたってみる。
(金利は少し高いが、融資してくれる金融機関などもあります。)
・親からの資金援助してもらえないかの相談をする。
・既存の借入れを返済してしまう。
・キャッシング枠が付与されているカードは解約をしてしまう。
※今すぐに購入したい物件がある時にこれをしていては、時間がかかり、他の方に取られてしまうリスクがあるため、審査する時期が遅かったということになります。
何もない時の早めの時期に事前審査をしておくというのは、不測の事態に備える意味もあります。
資金計画が立てやすい
事前審査をしたら、その金融機関の“金利優遇幅”が事前にわかり、月々の支払額など具体的な資金計画が立てやすく返済プランも事前に把握できます。
買付申し込み・価格交渉がしやすい
ローンの事前審査が通っていないと、相手側(売主側)は、支払いができるかどうかが分からないため、買付申し込みをしても物件の売却活動を止めることが出来ません。こちらがローンの審査をしている間にローンの通っている他のお客様が現れた場合は、そちらに買われてしまうリスクがあります。
また価格交渉も、ローンが通っているのが大前提になりますので、ローンが通っていないと価格交渉すらできません。
全てが後手に回り、すぐに買い手がついてしまうような良い物件はやはり買い逃すリスクが高いです。
売買契約ができない。
不動産仲介業者は、売主様の機会損失を防ぐため、ローンの事前審査で承認がない方と契約することはありません。これは最近では顕著にみられる傾向です、数年前であれば契約後に事前審査のパターンもあったのですが最近ではほとんどないと言ってよいでしょう。ローンを利用して住宅購入をする上では、ローン事前審査は避けられないので、後回しにする理由がありません。家探しを始めた初期段階で事前審査をされることが、あなたの住宅購入がスムーズにいく最初の一歩と言えるのではないでしょうか。