こんにちわ、福岡住研究所の川内です。今回は各自治体で設定されているハザードマップについてお話いたします。
そもそもハザードマップって何?
ハザードマップとは、自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図となっています。閲覧方法は各自治体のホームページからハザードマップを検索すると大体出てくると思います。
ハザードマップの種類
ハザードマップには色々な種類があります、福岡市を例にすると
・洪水、内水
・土砂災害
・高潮
・地震
・津波
の5種類とさらに総合ハザードマップがあります。
皆さんに共通して見てほしいのは洪水・内水のハザードマップです、山や崖に近い物件を検討する場合は土砂災害のマップ、海に近い場所を検討する場合は高潮と津波のマップを参考にされると良いと思います。また、地震に関しては現在の福岡市のマップでは西方沖地震の震源であった警固断層を中心に描かれていますが、断層は他にもありますしまだ見つかっていない断層もあるので「警固断層から外れてるから地震の心配はない」とは言い切れません。
一番可能性のある自然災害は?
九州は台風の数も多いです、台風に伴う大雨も発生します。また、数年前の朝倉の集中豪雨のように線状降水帯が発生する可能性もあるので水害は特に気を付けて欲しいです。
この図は1999年に起きた御笠川の溢水の被害状況を表したものです。御笠川より博多駅側のみのデータになっていますが実際には御笠川の北側にも越水しています。東光橋と比恵大橋の脇から越水しているのがわかります、またこの辺りを通行したことがある方はわかると思いますが橋を頂点にしてなだらかな下りになっているのも被害が広がった要因でしょう。
こちらの図は現在公開されている博多駅周辺における内水浸水想定区域です、黄色の部分が0.5m未満の浸水の可能性があります。御笠川の護岸改修工事等でかなり改善されているとは思うのですが、仮に越水が起こった場合は駅周辺まで簡単に浸水してしまいそうです。
低い土地は要注意
浸水だけを考えた場合、水は高いところから低いところに流れるのは当たり前のことです。ですが、結構見落としがちになっているのではないでしょうか。市街地でも低い土地の場所が存在します、もしもの場合を考えて土地を検討することも失敗しない購入に繋がると思います。