こんにちは、福岡市東区を中心に営業しております福岡住研究所の川内と申します。
今回から数回に渡って初めて不動産を購入する方に向けた内容をお話しします。
まずは、不動産購入に当たっての予算についてご説明します。
まずは予算を決めよう!(気を付けて欲しい3つのポイント)
私が不動産の仕事を初めて20年以上になりますが、予算の決め方でその家族の将来が変わると言ってもよいです。
何故なら購入額が他の商品と比べて桁違いに大きいためです、ほとんどの方は銀行ローンを組むことになりますが借入額は物件価格の9割以上になるケースが増えていると思います。
これだけ大きな買い物ですので失敗出来ないのです、そのために予算決めが非常に大事になってきます。
物件に予算を合わせない!
多くの方の不動産購入への入り口は物件情報からだと思います、今はインターネットで簡単に検索が出来ます。
そこでやりがちなのが気に入った物件に予算を合わせてしまうことです。
物件情報を見ると魅力的な物件がいくつかあると思いますが、その物件の価格を基準にしてしまうと多くの場合予算オーバーになるケースが多いです。家電や自動車のように身近にあるものであれば大体の相場がわかるので予算も合わせやすいのですが、不動産の場合はあまりに身近にないため相場がわからなくて当然だと思います。
物件に予算を合わせた場合、ずっと予算オーバーの物件ばかり見てしまい結局時間の無駄になるだけとなりかねませんのでご注意ください。
銀行ローンはオーバーローンに注意!
次に銀行ローンについてです。
銀行では現在の収入と借り入れの有無やその他の内容から借り入れ可能な金額を調べることが出来ます、皆さんに中にもやったことがある方もいらっしゃると思います。
ここで気を付けていただきたい点がありますそれは「借り入れできる=返済できる」とは限らないと言うことです。
例えば年収600万円で4人家族でも、子供の年齢が各々の家庭で異なります。もちろん子供が大きくなるにつれてかかる費用も大きくなっていきます。しかしながら、借入可能額の基準は今の時点(借入時)しか見ていません。したがって子供が小さく費用がかからない時に借入する場合は将来的なことまで考えておかないと想像以上に支払いが困難になりかねないリスクがあります。
実際に私が経験した例ですが、某住宅メーカーから土地を探してほしい依頼を受けたのですがこの場合私たち仲介業者は購入予定者の詳しい情報は全くわかりません。最終的に購入予定者の情報がわかったのは土地の引き渡し直前でした、年収は350万円家族4人(子供は2歳と0歳)頭金50万円で新築戸建てを土地建物合計で4500万円とのことでした。
正直、よくローンが通ったと思いましたが、大手住宅メーカーでしたので提携ローンがあったのでしょう。
ここまで読んでいただいた方はわかると思いますがこの方は明らかなオーバーローンです、せっかく家族のために買った家でそれが原因で破綻していくのは気の毒としか言いようがありません。
「今の家賃で支払い出来ます」は信じていいの?
よくチラシで見るキャッチフレーズですので1度は目に触れたこともあると思います。
しかしながら、こちらにも抑えておかなければならないことがいくつかあります。
まず、賃貸で借りている場合の月々に費用は大きく分けて2つ家賃(管理費を含む)と駐車場使用料です。
次にマンションを購入した場合にかかる月々の費用は
- ローン返済額
- 管理費・積立金
- 駐車場利用料
- 固定資産税(年間)
固定資産税は数期に分かれての納付となりますが、ローン返済額以外にも出費が発生します。
戸建てを購入した場合はローン返済額と固定資産税となりますが、将来の修繕費用は個人で貯めていかなければなりません。
特に気を付けていただきたいのはマンションを購入する場合ですが、先ほどの「今の家賃で支払い出来ます」の元になる金額は住宅の金額だけしか見ていないことがほとんどです。管理費・積立金・駐車場利用料・固定資産税は含まずに計算されています、そのためこのキャッチフレーズをそのまま鵜呑みには絶対にしないでください。
予算はどうやって決めるの?
ここまで予算を組むに当たって気を付けて欲しいポイントを3つお話させていただきました。
それでは実際に予算を決めるにはどうしたらよいのか?
弊社ではお金に関するプロであるファイナンシャルプランナーを利用することを推奨しています。
次回は、ファイナンシャルプランナーの上手な利用の仕方をお話いたします。